甘いものは別腹?
新米、きのこ(松茸は手 が出ませんが…)さつまいも、栗、柿…美味しいものがたくさんあります。ついつい食べ過ぎてしまうのが悩みです。ところで、お腹いっぱいに食事をした後でも、美味しそうなデザートを出されると“甘いものは別腹”と言いながら、食べる方も多いのではないでしょうか。
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そもそも別腹って何なのでしょうか?甘いものが入る胃がもうひとつあるの?そんなはずはありませんよね。その正体は・・・満腹状態で、目の前に甘いものが出されると、胃がぜん動運動(消化活動のため胃液を分泌し、食べ物を腸へ送り出すこと)を始め、胃の上部に少しずつすき間が出来始めます。そして「もっと食べられるよ」とサインが出され、そこに入るという訳です。この現象は、エックス線撮影によっても確認されています。
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本来なら胃の中で2~3時間かけて行われるぜん動運動ですが、美味しい物をたくさん食べたいという欲求がなせるスピード技なのでしょうか?ヒトの体はとても不思議です。この現象は、甘いものとは限らず、ラーメンやスナック菓子など、その人の好きな食べ物により起きます。いわゆる別腹とは、満腹状態で「好物」を目の前にした時の視覚情報が脳へ伝わり、その興奮が摂食中枢を刺激して起きる反応のことです。食後にデザートを食べることや、甘いものを好む女性が多いことから“甘いものは別腹”と使われるように。
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この「別腹」という言葉、あまり国語辞典などには載っていません。コンビニやファーストフードの登場、デパートの惣菜やデザートの充実、外食をする機会の増加など、食生活が豊かになり、グルメブームというような言葉が使われるようになった頃に生まれた、比較的新しい言葉のようです。
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しかし、この別腹が作られて好物がたくさん食べられると、よろこんではいられません。満腹状態なのに、さらに食べてしまうことを習慣にすれば、カロリーオーバーになり、生活習慣病につながるのはもちろん、満腹感を感じにくい体質になりかねません。
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食べ物がいつでもどこでも手に入る環境からか、一日中ダラダラと食べてしまいがちです。本来なら、生命を維持するための最小限を、空腹になった時に食べるのが正しいのかもしれません。秋の味覚が楽しみですが、なるべく別腹を使わないで、適正量を食べるようにしましょう。