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キャベツから生まれたキャべジン

キャベツから生まれたキャべジン

 新年、明けましておめでとうございます。
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 年末年始、皆様はおいしいものをたくさん食べられたことと思います。お正月は、家族や親戚が集まってのごちそう、また外食の機会も増えます。日頃食べ慣れない物を口にしたり、食べる量も多くなりがちです。その結果、何だか身体の調子が良くなかったり、体が重く感じる方もあるでしょう。
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 そんな時は胃腸に優しい食事を心がけたいものです。注目すべき成分として「ビタミンU」があります。このビタミンU、またの名を「キャベジン」といい、同じ名前の胃腸薬はあまりにも有名ですが、実はこのキャベジン、名前から察せられる通り“キャベツ”から見つけられたものです。
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 ビタミンUといっても、アミノ酸の一種で、胃腸壁の修復強化、胃液の分泌を抑制する作用があります。ビタミンUを摂ると、粘膜細胞への血流が促進され、たん白質の生成が活発になります。そして、胃腸粘膜組織を作ることで、胃腸粘膜の保護・修復を促してくれます。
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 また、キャベツには潰瘍の止血作用があるビタミンKも含まれているのでその相乗効果により、胃・腸潰瘍の予防・治療が期待されます。ギリシャ時代には、お腹の調子を整える薬として服されていたほど、その効果は古くから知られていたようです。キャベツはまさに自然の「クスリ」です。
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 食べ方としては、生で食べるのが効率的ですが、生で食べると胃壁を刺激してしまうので胃腸が弱い方は、煮ることをオススメします。ビタミンUは熱に弱く水溶性なので、多少の損失があっても、煮て量を摂るようにする方がよいでしょう。その場合煮汁も一緒に食べるようにすると、溶け出たビタミンUも残さず摂れます。また、ジュースにするのもおすすめです。苦味があるので、はちみつやりんごなどを加えると飲みやすくなります。
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 ビタミンUは主にキャベツに多く含まれていますが、冬キャベツよりも春キャベツの方が多く含んでいます。また、キャベツ以外にも、白菜・青海苔・ブロッコリーなどにも含まれています。まだまだ寒い日が続きます。野菜たっぷりの鍋物や煮込み料理で、体を温め胃腸をいたわってあげましょう。
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 ところで、キャベツは英語の“cabbage(キャべジ)”に由来し、「頭の形をした野菜」を意味します。ヒトの頭もたくさんの知識が詰まっているように、キャベツもぎっしり詰まってどっしり重たいものを選ぶようにするとよいです。
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 皆様この一年、身体に気をつけて、元気で過ごされますように・・・今年もどうぞよろしくお願い致します。