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運動、始めてみませんか

運動、始めてみませんか

 だんだんと涼しく気持ちの良い天気が続くようになりました。暑さが和らぎ、食欲も増してきますが、同時に運動にも適した季節です。しかし、「よし、ダイエットのために運動しよう!」と意気込み、無理に食事を制限して運動してしまうと、体に思わぬ負担をかけてしまいます。健康な体づくりを目指すとき、適度な運動とバランスのよい食事は切っても切れない深い関係。食欲の秋、運動の秋を満喫するためにも、食事と運動の内容を見直してみましょう。
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 運動に必要なエネルギー源となるのは、三大栄養素と呼ばれる糖質、たんぱく質、脂質です。中でも主として体を動かすエネルギーとなるのは、ご飯やめん類、パンなどに含まれる糖質。糖質は分解や吸収が早く、たんぱく質や脂質に比べてすぐに利用されるのが特徴です。魚、肉、卵や大豆製品に含まれるたんぱく質は私たちの体の筋肉や骨、血液、内臓などの材料となります。脂質は最も高エネルギーです。摂りすぎはもちろん問題ですが、過度に控えるのも、便秘の原因になります。揚げ物や炒め油を控え、脂ののった青魚やオリーブオイル、しそ油などで適度に摂りましょう。
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 そして、三大栄養素を支えるのがビタミン、ミネラルです。私たちの体を車で例えると、エネルギー源となるガソリンは満タンでも、エンジンが動かなければ車は走れません。ここで重要なのは、エンジンの動きをサポートし、故障を防ぐオイルです。ビタミン、ミネラルがこのオイルの役割を果たします。ビタミン、ミネラルは三大栄養素をエネルギーとして消費し、体の材料として使うために必要不可欠。不足するとエネルギー源をたくさん摂っても効率よく使われず、疲労が蓄積したり、脂肪として蓄えられたりします。これらを含んだバランスのよい食事を食べることで、初めて運動による効果が発揮されるのです。
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 さて、ここで運動のメリットを挙げると、筋肉の増加やダイエット効果はもちろんのこと、ストレス解消、心肺機能の向上、食欲増進、血糖値の上昇抑制、糖尿病などの生活習慣病の予防、血行促進や適度な疲労からよく眠れるなどさまざま。筋肉は使わないと加齢に伴いだんだんと衰えていきます。筋力の衰えは、転倒などの事故だけでなく、筋肉の中にある神経細胞の働きも悪くなることで脳の神経細胞も衰え、物忘れなどの老化現象を招きます。しかし、筋肉は中高年になってからでも鍛えることができます。効果が目に見えると継続のモチベーションにも。いつ始めても遅すぎることはありません。
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 運動前後の食事にもポイントがあります。空腹時に運動をすると脂肪が燃えるといわれていますが、これだと頭痛や吐き気などを引き起こす低血糖状態になってしまう危険も。また糖質が不足すると、脂肪だけなく筋肉も分解されてエネルギーの材料として消費されてしまいます。せっかく増えた筋肉が減ってしまうのを防ぐためにも、運動前30分以内に、消化の良いキャンディやスポーツドリンク、ゼリー飲料などの糖質を少量摂りましょう。
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 運動後は、エネルギー補充のためにご飯やめん類などの糖質に加え、運動によってダメージを受けた筋肉の修復をしてくれる肉、魚、卵、大豆などの良質なたんぱく質を摂りましょう。お酢やレモンなどかんきつ類に含まれるクエン酸も疲労回復に役立ってくれます。涼しくなりそれほど汗をかかなくても水分補給は大切です。運動中はもちろん、運動前後にも忘れずに。ただしアルコールを飲んでも水分補給にはならないので、運動後にビールをがぶがぶ…は禁物です。
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 余談ですが、私の父も最近メタボ気味。運動習慣もなく、スナック菓子やお酒を控える様子もなく…。そんな父が先日思い立ってウォーキングマシーンを購入し、家族を驚かせました。(今のところ三日坊主になることもなく、ほぼ毎日使い続けています。)方法やきっかけはどうあれ、まずは少しずつでも始めてみることが健康づくりの第一歩。みなさんも運動の秋を楽しんでみませんか?