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栄養レシピ&コラム 2014年公開分
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消費期限と賞味期限

消費期限と賞味期限

 すべての加工食品には、食品衛生法やJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)によって、期限表示が義務付けられています。消費期限とは、その年月日までは「安全に食べられる」という期限です。おもに弁当や総菜、サンドイッチ、生めん、生菓子、食肉などのいたみやすい加工食品につけられます。期限の目安としては製造日を含めて概ね5日以内で、それを過ぎると急速な腐敗や変敗、品質の劣化など安全性が損なわれる可能性が高いので、期限内に食べるようにしましょう。
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 一方で賞味期限とは、その年月日までは「品質が保たれ美味しく食べられる」という期限です。レトルト食品やカップめん、ハム、牛乳や乳製品、スナック菓子、缶詰など比較的劣化が遅い加工食品に表示されます。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではなく、おおよその目安と考えるとよいでしょう。なお、品質の劣化が極めて少なく、長期保存が可能な砂糖や食塩、でん粉、アイスクリーム、ガムなどは期限表示しなくてもよいとされています。
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 現在の表示になる以前は、製造年月日として表示が義務付けられ(長期間保存可能な食品については省略可能で、賞味期限と表示)また賞味期限とほぼ同じ意味の品質保持期限という表現が使われることもありました。鮮度が保たれる期間が短いものと長いものの区別がつきにくいことや、製造技術の向上で日持ちするものが増えたこと、さらには食品の国際化なども加わり、消費者の混乱を防ぐため、2003年7月に消費期限と賞味期限の2つに統一されました。
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 なお賞味期限については、3か月以内は年月日で、それを越えるものは年月で表示してもよいとなっています。最近は期限が1年以上あるような加工食品は、年月表示に変更するメーカーが増えています。これは1日単位の管理にかかる労力や廃棄量の増加を解消する意図があります。
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 期限は食品の特性や品質の変化、原材料や製造加工での状態、容器や包装、保存の状態などたくさんの要素を考え、またいろいろな試験や検査を経て、製造加工業者が設定しています。近年、日本は原材料の調達や加工を諸外国で行うことが増え、期限表示はもとより、食の安全を根本から覆すような事件や事故も起きています。私たちは何を信頼して食べればよいのか、考え直す時期に来ているのかもしれません。
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 あなたは消費期限や賞味期限を過ぎた食品を食べますか?その判断は自分でしなくてはいけません。表示の意味を正しく理解した上で、保存方法に注意し、無駄な買い物や廃棄をしないよう配慮して、安全に美味しく食べましょう。