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栄養レシピ&コラム 2016年公開分
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重曹とクエン酸でキッチン掃除

重曹とクエン酸でキッチン掃除

 今年も残すところあと数日です。そこで気になるのは家中の汚れ、中でも厄介なのがキッチンではないでしょうか。そんなキッチン掃除におすすめしたいのが重曹とクエン酸、これらは料理にも使われるなど、通常の洗剤に比べると、手肌や環境に優しいエコな掃除ができます。
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 キッチンの汚れの特徴をみると、換気扇やガスコンロの油汚れ、なべの焦げつき、冷蔵庫の扉についいた手アカ、排水口の汚れなどは酸性の汚れです。一方、シンクや水栓の水アカ(カルキ)はアルカリ性の汚れです。汚れを落とすには、汚れとは逆の物質を使い、中和反応を起こさせると落ちやすくなります。酸性の汚れにはアルカリ性の重曹、アルカリ性の汚れには酸性のクエン酸が適しています。どちらもドラッグストアやホームセンターなどで、比較的安価で手に入ります。さあ、年末の大掃除に取りかかりましょう。
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 まずは換気扇やガスコンロのはずせるものは、はずしてから直接重曹をふりかけ、軽く水を含ませたスポンジでこすり、水や湯ですすぎます。頑固な油汚れは、50~60℃の湯に重曹を溶かした液に1~2時間漬け込みます。直接水をかけられないところは、重曹を溶かした液をキッチンペーパーに浸み込ませ貼り付けておき、汚れがゆるんだら拭き取り水拭きをします。ぬるま湯200mlに重曹小さじ2~3を溶かした液をスプレーボトルに入れると便利に使えます。冷蔵庫やシステムキッチンの扉の気になる手アカに吹き付けて布で拭き、仕上げはさっと水拭きを。
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 こげついたなべには、水を入れて重曹を加えて沸騰させ、火を止めて数時間おくと、軽くこするだけで焦げが落ちます。重曹には研磨、脱臭効果もあるので、カップについたコーヒーや茶渋には、スポンジにつけてこすればきれいに落ちます。ただし、ホーロー、アルミ、金銀、木製、漆塗りなど軟らかい材質のものは傷つきやすいので避けましょう。
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 小さな容器に重曹を入れ(ふたはしない)冷蔵庫に入れておくと臭い取りに。2~3か月で取り換えるとよく、その後は掃除に使えば無駄がありません。また生ごみに振りかければ脱臭効果あり。重曹よりアルカリ性が10倍強く、水に溶けやすく、汚れを落とす力も強い「セスキ酸ソーダ」が最近注目され、重曹と同じく販売されていますので、興味のある方は試してみてください。
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 クエン酸は、水200mlに小さじ1程度を溶かしてクエン酸水を作り、スプレーボトルに入れておくとさっと使えて便利です。シンクや水栓まわりの水アカにスプレーして数分おき、水で流すか布で拭きとります。頑固な汚れには、こちらもキッチンペーパーで湿布するとよいです。電気ポットなどの水アカには、水を入れて沸騰させ、クエン酸大さじ2~3を加えて1~2時間、あとはよくすすぎます。クエン酸にも消臭や菌の繁殖を抑える効果があります。まな板や三角コーナーにシュッとひと拭き、しばらくおいて水洗いすれば、脱臭や殺菌になり、気持ちよく使えます。
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 汚れが落ちにくいときは、油汚れの可能性もあるので、重曹を使ってみるとよいでしょう。キッチンの油は意外と遠くまで飛んでいるもの。排水口は重曹を振りかけて、クエン酸水を注ぐと発泡して汚れを包み込むダブル効果が、定期的にやるとよいですね。クエン酸水は鉄製のものは錆びたり、また大理石にかけると傷みやすいので注意。そして市販の塩素系の洗剤と混ぜると、有毒ガスが発生するおそれがあるので絶対に混ぜないこと!
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 迷う汚れには、目立ちにくいところで少量を試してみて、商品の表示に書いてある注意事項もよく読んでから使ってください。重曹とクエン酸、どちらもキッチン以外に洗面所、浴室、トイレ掃除にも活躍すること間違いなし、汚れの特徴で使い分けて。
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 できれば汚れはためないで、軽いうちに落としたいもの。一年分の汚れを落として、気持ちよく新年を迎えましょう。