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春のアサリをおいしく食べよう

春のアサリをおいしく食べよう

 だんだんと日が長くなり、暖かく過ごしやすい日が増えてきました。買い物に行くと、スーパーに並ぶ食材も、菜の花、いちご、山菜、春キャベツにたけのこなど、春らしくなってきました。
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 春に旬を迎える食材のひとつがアサリ。みそ汁はもちろん、酒蒸しやバター焼き、クラムチャウダーなど、食卓に並ぶ機会の多い身近な食材です。アサリは全国各地の海で収穫され、産卵期を迎える5月と10月の前である3~4月と9月、まさにいまがいちばんおいしい時期です。
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 アサリには、鉄分、ビタミンB12が豊富です。鉄分が不足すると、「鉄欠乏性貧血」を招くおそれがあり、とくに月経のある女性にとってはとても重要な栄養素です(参考:コラム「貧血に要注意」)。アサリに含まれる鉄分は、ヘム鉄と呼ばれる動物性食品に含まれるものです。アサリ10個(正味40g)を食べることで、一日に必要な鉄分が、成人男性なら4分の1、成人女性なら7分の1を摂ることができます。
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 また、ビタミンB12も造血のビタミンと呼ばれており、貧血の予防に役立ちます。さらに肩こりや腰痛、眼精疲労といった末梢神経のダメージを回復するはたらきも。アサリ2個で、一日に必要な量を摂ることができます。ビタミンB12 は水に溶けやすい性質があるので、みそ汁やスープにするとアサリの栄養を無駄にすることなく食べられます。
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 さて、アサリをおいしく食べるために欠かせないのが「砂抜き」。砂抜き済みの商品もありますが、不十分なこともあります。砂を噛んでしまったときのジャリッ!とした食感はやはり避けたいものです。上手に砂抜きをするポイントをご紹介します。
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 準備するものは、水300ml(カップ1と1/2)、塩小さじ2弱(サラサラした精製塩の場合は小さじ1と1/2)です。
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【1】アサリが重ならない程度に並べられる大きさのバットに水と塩を入れてよく溶かし、アサリを入れます。(海水と同程度の塩分の塩水ができます。)
【2】アサリの頭が出るくらいの、ひたひたの分量に水を調整し、新聞紙をかけてラップをし、冷蔵庫で保存します。スーパーで買ったものだと2~3時間、潮干狩りのものだと一晩くらいで砂出し完了です。
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 砂抜き後のアサリは、殻ごと冷凍保存できます。アサリをよくこすり洗いして汚れを落とし、水気を拭き取って、密閉袋などに入れて保存し、1か月を目安に食べ切りましょう。
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 旬のアサリをおいしく味わうおすすめの食べ方は、春キャベツとアサリの酒蒸しや煮浸しです。キャベツの代わりに菜の花でも。アサリから濃厚な旨味が出るので、調味料を控えてもおいしく食べられます。アサリの旨味を吸った野菜も絶品です。さらにキャベツや菜の花に含まれるビタミンCが、アサリに含まれる鉄分の吸収率をアップするので一石二鳥。水溶性のビタミンが溶けだしたスープまでおいしくいただきましょう。
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 また、アサリの水煮缶などを常備しておくと、砂抜きの手間もなく、いつでも手軽に使えて便利です。
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 旨味たっぷりの旬のアサリのおいしさをぜひ味わってください。