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栄養レシピ&コラム 2017年公開分
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コーヒーで一息

コーヒーで一息

 朝の目覚めや、リラックスしたい時、甘いおやつのお供にと、いろいろな場面でコーヒーを飲まれている方は多いのではないでしょうか。日本では、この50年間でコーヒーの輸入量が50倍になり、今やアメリカ、ブラジル、ドイツに次ぐ世界第4位のコーヒー消費大国になりました。
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 今では身近なコーヒーですが、日本で飲まれるようになったのは江戸時代に入ってから。オランダの商人が長崎の出島に持ち込んだのが始まりとされています。コーヒーの栽培は、コーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の地域を中心に世界中で栽培されています。日本にもこのコーヒーベルトが狭いながらも存在し、奄美諸島や沖縄など限られた地域で栽培が行われています。まだ大規模な栽培には至っていませんが、日本原産のコーヒーが飲める日はそう遠くないかもしれません。
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 近年、国立がん研究センターが、1日3~4杯のコーヒーを飲む人は「心疾患や脳血管疾患で死亡するリスクが約4割減る」と発表し話題になりました。コーヒーは世界中で愛飲者が多く、最も研究されている食品のひとつでもあります。
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 コーヒーの成分といえば、カフェインはよく知られていますが、最近注目されているポリフェノールも含まれており、ポリフェノールの一種クロロゲン酸は体に対して優秀な働きをしてくれます。クロロゲン酸は、タンニン系の苦みを持つ物質で、コーヒーの褐色や苦み、香りなどのもとになっています。脂肪の蓄積を抑える働きがあり、糖尿病の原因となる糖の生成を抑えたり、インスリンの働きを高めることもわかっています。また、体内の酵素や細胞膜などをサビつかせ、老化やガンの原因になるとされている活性酸素から体を守ってくれます。適度にコーヒーを飲むことで、体内の活性酸素の量をバランスよくできればその予防になるとされています。カフェインには、利尿作用もあり余分な水分の排泄が期待できます。二日酔いでアルコールを体外に早く出したいときには効果的です。
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 コーヒーが健康に良いことはわかりましたが、副作用があることも忘れてはいけません。摂取する量や飲むタイミングによっては、マイナスに作用するので注意しましょう。コーヒーには覚醒作用や利尿作用があるため、寝る前に飲むと眠れなくなったり、夜中にトイレで目が覚めるなど睡眠不足の原因になることも。また、胃液の分泌が促進されることによって胃痛を引き起こしたり、鉄の吸収を阻害する働きがあるため貧血の原因になることもあります。飲む量は抽出法にもよりますが、一日3~4杯までに、健康をより期待するなら砂糖やミルクは控えめがいいでしょう。
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 豆の種類、ロースト具合、挽き方、抽出法など多岐にわたり種類もさまざまなコーヒー。抽出液を乾燥させて粉末状に加工したインスタントコーヒーに加え、コーヒー豆を酸素を抜いた状態でカプセル状にし、コーヒーマシーンにセットするだけで本格的なコーヒーが飲めるものや、焙煎した豆からコーヒー液を抽出して飲むドリップコーヒーなどが出てきました。自宅でも色々な飲み方が楽しめるようになったことで、さらにコーヒーの人気が広がっています。
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 コーヒーの香りにはリラックス効果もあるので、飲み過ぎないように楽しみたいですね。