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栄養レシピ&コラム 2019年公開分
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七草粥 食べましたか?

七草粥 食べましたか?

 大勢の人が集まる年末年始。忘年会やお正月のご馳走や飲酒で、胃腸が疲れていませんか?そんな疲れた胃腸を休め、日常の食生活に戻るひとつの区切りとなってくれるのが七草粥です。
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 七草粥は1月7日の朝に食べるのが昔からの習わしで日本の行事食のひとつです。1月7日は、3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句と並ぶ、1年に5回ある五節句の一つで、「人の日」という節句の日です。
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 古来中国では「人の日」に、七種類の野菜を入れた汁物を食べて、無病息災を祈る風習がありました。日本では年初めに、雪の間から芽を出した草を摘む「若草摘み」という風習があり、この二つが結びつき江戸時代に定着したといわれています。青菜が少ない冬から早春にかけ、不足しがちな栄養素が補えるとして庶民に親しまれました。
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 七草粥に入れる七つの野草を紹介します。

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【1】セリ

競り合うように生えていることから名がついたセリ。野菜としても栽培されています。オイゲノールという成分によって保温効果があり、独特な香りにより食欲増進も期待できます。

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【2】なずな

別名ぺんぺん草とも呼ばれ、カルシウム、カロテンが豊富で、免疫力を高め風邪予防にも効果があります。シャキシャキとした食感とクセも少ないため、サラダやお浸しとして食べても美味しくいただけます。

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【3】ごぎょう

朝鮮半島から伝わったとされ、煎じて飲むことにより、咳止め、痰切りの薬として利用していました。また、草餅といえばヨモギですが、昔はごぎょうが草餅の材料として使われていました。

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【4】はこべら

カルシウム、鉄などのミネラルを含み、整腸、利尿作用があります。歯槽膿漏の予防効果があり、はこべらと塩を混ぜたものを歯磨き粉として利用していました。

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【5】ほとけのざ

キク科の植物で名前からもわかるように、縁起のよい植物とされています。解熱、鎮痛作用にも効果があります。

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【6】すずな

かぶのことで、その形から「神を呼ぶ鈴」を表しているとし、すずなと呼ばれます。食物繊維が豊富で、しもやけにも効果があります。
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【7】すずしろ

大根のことで、「汚れのない純白さ」を表しているとし、すずしろと呼ばれます。でんぷん分解酵素を含み消化を助け整腸作用も期待できます。
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 七草といえば春の七草を思い浮かべますが、秋にも七草があることは意外と知られていません。春の七草はお粥として食べるのに対し、秋の七草は美しさを鑑賞して楽しむ草花で、万葉集に収められている俳句が始まりとされています。秋の七草の時期は9月の初秋で、おおみなえし、すすき、桔梗、撫子、ふじばかま、葛、萩です。薬用にも利用され実用的な草花として親しまれています。
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 昔は身近なところに生えていた春の七草。今ではこれらの野草を集めるのは大変ですが、最近ではパック詰めされた七草セットやお粥に混ぜるだけのフリーズドライの七草など、スーパーで手軽に買うことができます。七草粥を食べないという方も増えていますが、来年は無病息災を祈りながら七草粥を味わいたいものですね。