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便利に使おう 冷凍食品

便利に使おう 冷凍食品

来年、東京オリンピックを控えている日本ですが、55年前に開催された東京オリンピックが日本の冷凍食品を進化させるきっかけになったといわれています。オリンピックでは、世界各国の選手やスタッフなど約1万人分の食事が必要で、膨大な食材を一気に購入することで、価格高騰を引き起こしてしまうおそれが当時問題視されていました。そこで膨大な食材を分散して確保する解決策として、冷凍技術の開発が急速に進みました。
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 実際、冷凍食品を使用した料理は好評で、これがきっかけでホテルやレストランでも次々と利用されるようになりました。またその後、電子レンジの普及に伴い解凍や温めが容易になったことで、より一層日本の食卓に欠かすことのできない存在となっていきました。
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 冷凍食品(食材)とは、冷凍状態で製造、流通、販売されている食品で、長期保存を目的に作られています。生で食べる刺身用の魚介類、食べる前に加熱調理が必要なコロッケ、温めるだけで食べることができるチャーハン、自然解凍で食べられるお弁当用のおかずなど多くの種類があります。
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 日本冷凍食品協会では4つの自主基準を設けています。
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【1】下処理してある
 新鮮な原料を使用し、利用者にかわってあらかじめ下処理をしてある。加熱・解凍をするだけですぐに食べることができる。
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【2】急速冷凍してある
 特殊な冷凍方法を使い、短時間で冷凍することで食品の品質を落とさず、安全性の保護にもつながる。
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【3】適切な包装がされている
 消費者に届くまで、汚染・乾燥・酸化など品質の劣化が起こらないよう、適切な包装がされている。また、品質を保つ以外にも、きちんと商品の情報を伝えるため、品名・規格・原材料や調理方法など表示されている。
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【4】マイナス18℃以下で保管
 生産から販売まで一貫して-18℃以下を保つよう管理されている。地球上の微生物は-15℃以下では増殖しないため食品が腐ることを防止できるが、風味や味わいに変化が起こることがあるため、業界自主基準はそれより3℃低い-18℃以下とされている。
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 冷凍食品の中でも冷凍野菜の進化はめざましく、値段も安定しており、天候不良で野菜の値段が高い時期には重宝します。白菜や茄子など、今では冷凍できない野菜はないくらい、さまざまな冷凍野菜が登場していますが、生鮮野菜にくらべて栄養価が気になるところ。
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 カットや洗浄が終わった野菜は、加熱処理が行われたあと急速に冷凍されます。急速に冷凍されることで野菜の細胞や栄養価を壊すことなく長期に保存が可能になります。冷凍野菜は、その野菜の栄養価が最も高い旬の時期に収穫しているため、旬を過ぎた生鮮野菜よりも栄養価が高いといえます。
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 共働き世帯や高齢者の独り暮らしが年々増加している日本。食事やお弁当作りに手間や時間をかける余裕がない人も多くいることでしょう。今や高齢者向けの商品も多く登場しており、幅広い年代からの需要も高まっています。手作りの料理も大切ですが、冷凍食品をうまく活用しながら豊かな食卓にしていきたいものですね。